サラリーマン特急のレビュー「リスニング勉強に使える?」内容・結果を出した使い方を紹介
この記事は
『サラリーマン特急ってどんな本?』
『本当に効果ある?』
『TOEICには役に立つ?』
などの疑問に、実際にサラリーマン特急を使ってTOEICを受けてきた筆者によるレビュー記事となっています。
どうもこんにちはきんたです。
今回の記事は、筆者がTOEICを受験するうえでとても役に立った参考書である『サラリーマン特急』を紹介したいと思います。
もくじ
【サラリーマン特急】TOEICリスニング本の鉄板

サラリーマン特急はTOEICの新形式にも対応したリスニングの本です。
問題のレベルは「600点レベル、730点レベル、860点レベル、900点以上」のレベルの問題に分かれており、自分の目標スコアに応じてどの問題を正解すれば目標スコアを達成できるのかの指標となっています。
問題を解くことで自分がどのくらいのレベルかを測れるのは嬉しいですね!

サラリーマン特急の基本情報
名称 : | サラリーマン特急 新形式リスニング |
出版社 : | 朝日新聞出版 |
定価 : | 780+税(税込み858円) |
発売日 : | 2019/8/20 |
用途 : | リスニング対策 |
出版社は金フレや読解特急などの大ヒット作を出版している朝日新聞社です。
その中の特急シリーズの一つが今回筆者が紹介しているサラリーマン特急です。
定価は税込みで858円となっているので学生さんでも手が届きやすいお値段となっています。
【内容について】
目次
それでは目次から見て行きましょう。

サラリーマン特急は7章で構成されています。そのうち1~3章は解法と対策となっています。
60ページにもわたってTOEICリスニングに出てくる問題の解き方や注目すべき点を形式別に詳しく解説しているので、どのようなことを意識して問題に取り組めば良いのかを学ぶことが出来ます。
取り組み方をPart1~3で理解してからPart4~7の予想問題に取り組むことで理解したことを実行できるので、アウトプットとインプットを一冊のうちで完結できるのが強みです。
サラリーマン特急の良いところ
「サラリーマン特急」の最も良い点を挙げるならば問題の解説がこれでもかというくらい豊富なところです。
問題文の日本語訳はもちろん、各問に対して回答の根拠となる箇所が明示されており、聞き取りづらい場所などの難しい部分がトレーニングポイントとしてまとめられています。

リスニングの上達には理解している英文を繰り返し聴くことが重要なのですが、トレーニングポイントで難しいところを解説してくれるおかげで英文の理解がスムーズにできます。
このほかにも、注意すべき発音・口語表現の解説など様々なことがトレーニングポイントでは解説されているので、総合的な英語力を向上させることが出来ます。
これだけでも十分なのですが、サラリーマン特急には重要単語の語注や、先読みのコツまで紹介しています。
先読みとは、設問を先に読んで本文の内容を推測することです。

先読みの技術はTOEICのリスニングで点数を取るうえで必須のテクニックなのでこの参考書に限らずぜひ覚えておきましょう!
あと一つだけ言っておきたいこの参考書の良いところがあるのですが、それは著者コラムの存在です。
著者コラムではリスニングの勉強のやり方や生徒によるこの本の活用法が載っています。
リスニングが苦手な人の特徴として、「どうやって勉強をすればよいのかわからない」ということが挙げられます。
僕自身も、もともとその一人でした。そこで試しに勉強法を実行してからはリスニングの勉強法に困ることはなくなりました。

後ほど筆者自身の勉強法とTOEICの点数の変化などを紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。
サラリーマン特急の悪いところ
サラリーマン特急の悪いところは問題数が少なめなところです。
実際にサラリーマン特急の予想問題の数をパートごと数えてみました。
参考までにTOEIC一回のテストで出題される問題数をカッコ内にまとめておきました。
【予想問題】 | 【問題数】 |
Part1 | 6問(6問) |
Part2 | 20問(25問) |
Part3 | 8問(13問) |
Part4 | 8問(10問) |
このことから問題数自体はあまり多くないことが分かります。
筆者はサラリーマン特急を「とにかく問題をたくさんこなしたい!」というよりかは、「TOEICリスニングのコツや勉強法を知りたい」方向けの参考書なのではないかと感じました。
サラリーマン特急をやった後に公式問題集や他の参考書をやるというように、この参考書はTOEICリスニングの入門書みたいなものですね。
この参考書で学んだことを他の参考書で実践してみましょう。
【音声について】
続いては音声についてです。
音声は無料でスマートフォンやPC・ミュージックプレイヤーで聞くことが出来ます。

音声は本番と同じように 問題の番号➡問題文➡質問文 の順番で流れるので本番のような感覚で音声を聞くことが出来ます。
スマートフォン
スマートフォンの場合は「abceed」というアプリから音声をダウンロードすることが出来ます。
下にリンクを貼っておきます。
「app store 」の方はこちらから
「Google Play」 の方はこちらから
「abceed」はバックグラウンド再生に対応しているのでスマートフォンを閉じていても再生できます。
自転車での通勤や通学中でもリスニングの練習ができるのでうれしいですね。
音声スピードも0.5~2.0の範囲で0.1ごとに細かく変えることが出来ます。
音声に慣れてきたら音声スピードを速めてみましょう。
PC・ミュージックプレイヤー
PCやミュージックプレイヤーの場合は音声をダウンロードしなくてはいけません。
リンクはこちらです☟
朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング (asahi.com)
ただ、PC・ミュージックプレイヤーの場合は音声スピードの調整が出来なかったりするので、もし可能ならばスマートフォンで聞くようにしましょう。
【まとめ】

以上がサラリーマン特急の内容や使い勝手へのレビューでした。
TOEICリスニングのための参考書として1番は初めにやっておくことで、その後の勉強にもテクニックや勉強法を活かせるということが魅力的だと感じました。
- これからTOEICを始める人
- 勉強法が定まっていない人
- 解説が豊富な参考書を探している人
- 400~700点の人
にオススメできる本だと思います。
逆に
- 問題を多く説きたい人
- 自分で勉強法を確立している人
- 700点以上の人
の人はわざわざ買う必要はないのではないかと思います。
【最後に】
最後に筆者がサラリーマン特急をどのように使ったのかを紹介しておきます。
筆者のTOEIC | |
点数変化 | 465 ➡ 770 |
リスニング | 240 ➡ 395 |
リーディング | 225 ➡ 375 |
勉強期間 | 2か月 |
受験日 | 2020/11/15 |
リスニングの勉強にはサラリーマン特急と公式問題集を使いました。
リスニング勉強法
Part1・2
Part1・2は1問の文字数が少ないのですぐ終わります。
- 全ての問題を解く
- 答え・解説をみる
- 本文・質問文を 10回音読
- 10回リスニング
- 次の日に③④をやる+次の問題の復習
つまり、1問あたり音読とリスニングを合計20回づつです。
勉強をできる時間は人それぞれだと思うので
完全に聞き取れると思ったらその問題は飛ばしましょう。
Part3・4
Part3・4は文字数が多いので頑張りましょう。
- 全ての問題を解く
- 答え・解説をみる
- 本文・質問文を 10回音読
- 10回リスニング
- 次の日にもう一度
- さらに次の日にもう一度
つまり、合計で1問につき音読とリスニングを30回づつ行うということです。
筆者のおすすめは1日あたり2問の新しい問題に取り組むことです。
最初以外は1日に6問取り組むことになるので少々つらいですが、サラリーマン特急を15日ほどで終わらせることが出来ます。
このやり方でサラリーマン特急を終わらせた時点で筆者のTOEICリスニングの点数は 240点から350点まで上がっていました。(模擬試験)
さらに模擬試験をこの方法で復習し、公式問題集6に取り組んだところ正答率83%(約410点)まで上がりました。
本番では点数は下がってしまいましたが、筆者の経験から確実に効果のある勉強方法なのでぜひ試してみてください。
それでは、今回の記事はこの辺で終わろうと思います。
さよなら~🏁
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